Rua
これは月の皇が創りし惑星の伝説
さわりさわりとその樹のようなものは動いていた。
否、自由に動くものだったものの筈なのだが、時が来たのか風に吹かれて動くだけのモノとなってしまった。
それに触れる獣がいた。
赤い鬣に、まるでガラスのような半透明な空色の瞳でそれを見つめながら触れている獣はそれがもはや己で動くことがない事を知らない。
獣は寂しそうに動かなくなってしまったそのモノに対してそのモノになってしまった樹の名前を呟いた。

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